* 当時の混沌ぶりをリアルに伝える記録として、会誌での添え書きも原文のまま併記いたしました
UPDATE - last '13.4.24 / 1st '13.3.11
【 DANGEROUS World Tour NEWS 】
- part.1 -
DANGEROUSツアー関連ニュースを、当時の会誌記事よりピックアップ。
(各地のコンサートレポート内で記述した事は基本的に省略しています)
1991年 1992年 1993年 1994年 1995年
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= 1991年 =
■'91.3.5発行分■
2年ぶりにマイケル・ジャクソンが活動を再開することが11日、明らかになった。
今月下旬までに6月発売予定のニューアルバムのレコーディングに入る。秋からは日本を含むワールドツアーも計画、完全復活を遂げる。
ニューアルバムは全曲オリジナルを予定。万全を期すマイケルは、自宅のレコーディングスタジオでボイス・トレーニングを開始した。
「このまま引退か」のウワサもあったが、「休んでいるうちに無性に歌いたくなった」と決意。
最近のマイケルは、映画に興味を示している。 グレタ・ガルボの映画製作に乗り出し、SFXコメディに出演する話もある。歌手活動が忙しくなれば難しくなるが、「並行してやっていきたい」と言っているという。
SONYレコードとの契約条項に 『3年以内にコンサートを行なう』の一項目があり、本人も快諾した。
マイケルは、日本公演を強く希望。 時期については12月が有力だが、実現すれば大フィーバーが予想される。
■'91.6.5発行分■
スーパースター、マイケル・ジャクソンの丸4年ぶりの新アルバム 『DANGEROUS』がこのほど完成、7月に全世界同時発売されることになった。
これに伴う世界ツアーも検討中で、今秋か来春に東京ドーム11回連続公演もその中の予定に入っている。
<中略>
マイケルの'90年代第1弾となる最新アルバムは『DANGEROUS』というタイトルに決定したが、詳細はまだベールに包まれたままだ。日本のエピックソニー・レコードには現時点では、アルバムの曲を元にした何本かの短編映画が同時製作されることが伝えられている。
<中略>
マイケルは当初、今年2月に "ルーツ" であるアフリカ公演(全10回)を予定していたが、湾岸戦争でキャンセル。
新アルバムに合わせての再始動となり、日本では前回(全10回)を上回る11回以上の希望を申し立てているという。
■'91.11.5発行分■
全米ではすでに初回の予約だけで400万枚を超えており、音楽史上最高記録を樹立した。
<中略>
気になるワールドツアーの予定はまったく白紙の状態だが、パフォーマンスの模様は12月25日 日本テレビ系 『MTV10 マネー・フォー・ナッシング』の番組でお披露目となる。
<※編集注: MTV10thライブのこと>
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= 1992年 =
■'92.3.5発行分■
ヨーロッパ,アジア(日本含む),南米を廻る予定。
今回アメリカが含まれていないのは(といっても'94年にあるとも情報アリです)、スリラー4,000万枚の半分以上はアメリカで売り上げたが、BADではアメリカ市場は1/3程度だった。 "Black Or White" のビデオからも窺えるように、マイケルは国際的な市場を狙っている。
今回のツアーに出る唯一の理由は、マイケルが設立した慈善団体 『ヒール・ザ・ワールド』を通じて、生態系を救い 世界の恵まれない子供たち・難病に苦しむ子供たちを救いたいというものです。
来年'93年のクリスマスまでに1億6,000万ドル集めるのが目標です。
韓国・ソウルで2月17日に行なわれたニューキッズ・オンザブロックのコンサートで50~70人のファンが将棋倒しとなり怪我人も出たという事で、今後予定されていたマイケルの公演も中止になる模様。
<※編集注: 実際は'93年9月7日ソウル公演あり>
■'92.4.5発行分■
■'92.5.5発行分■
ワールドツアーは、6月27日 ドイツ・ミュンヘンからスタートします。
早ければ夏にでも来日かも?! と噂されていますが、どうでしょう。(←これってアクマでも!ウワサってやつですからね!)
ワールドツアーの日程の一部が発表になりました。
6月27日 ドイツ・ミュンヘンからスタート、9月までヨーロッパ各地を廻り、その後アジア,アメリカ,オーストラリア公演を予定しています。
6/27 … ミュンヘン @ドイツ 7/9,10,12,13 … ケルン @ドイツ 8/24,26 … ブリュッセル @ベルギー 9/11,12 … パリ @フランス
■'92.6.5発行分■
ヨーロッパツアーの千秋楽を、ロシア共和国の首都モスクワの 『赤の広場』で行なう可能性が強くなった。
この話が持ち上がったのは、新生ロシアの高官たちが連盟で
「自由な文化の象徴であるアメリカの大スター マイケル・ジャクソンのヨーロッパ公演の千秋楽は、我々の革命の舞台となった『赤の広場』でぜひ公演を」
と、ラブコールを送ったことから。
現在はマイケル側からの正式な返事を待つばかりだが、可能性は充分。
ビリー・ジョエルが5年前にモスクワ公演をしているが、早くもモスクワっ子の間ではマイケルのコンサートの話で持ちきりとなっている。
■'92.7.5発行分■
ロンドンに到着すると同時にヒースロー空港の格納庫でペプシのプレスレビューが行なわれ、マイケルは小型機で現れるとのこと。
前回(※2月3日 NYでの会見)のように子供たちも登場するらしい。
その後、27日からミュンヘンを皮切りにスタートします。
また、マコーレー・カルキン君と数曲いっしょに歌うために、カルキン君にボイストレーナーを付けているそう。
ステージは幅80m×奥行30mの巨大ステージで、組み立てるのにまる3日かかります。
235名のスタッフは13台のバスで,機材は65台のトラックでヨーロッパ中を参勤交代のような行列で移動するという、最高にヘビィなツアーになりそう。
ツアーメンバーは、前回のBADツアーとほぼ同じ顔ぶれで、振付は 『ダーティ・ダンシング』のケニー・オルテガ氏,デザイナーはリズもお気に入りのデニス・トンプキンズ氏。
普通こんなことはありません。ホントの話なら、各紙で大々的に載せます。
日本ペプシコーラ社では、
「今年の暮れから来年にかけてありますが、具体的な日程はまだ発表の段階ではありません」
とコメントしています。まだ慌てないように。
また、ペプシの景品の未発表CDの録音も、ここの局がやったそうです。 (※"Someone Put Your Hand Out")
6月某日、夏のバースデー・パーティの打合せで東京へ集まっていた私たち3人に、「渋谷でペプシのキャンペーンしてる!!」 のビッグニュース。 なんて間が良いんでしょ!と徹夜明けの寝ぼけ眼をこすりながら行ってきました。
渋谷のスペイン坂を上ると、ワァーオ!! 『マイケル・ジャクソン あげます。』 の大っきな垂れ幕! 今までのトロンとした眼もイッキに醒めて、心も体も踊り出す気分。
心ははやるんだけど、目的地がイマイチ判らない。情報をくれたありがたいお方にTEL。
渋谷スペイン坂 水着楽園2Fにやっと辿り着いてみると… 入口にマイケルが。 階段を一歩登ればペプシ缶が山積み。 あ、ポスターが…これいいなァ~
それどころではありません! 登り切った所には マイケル、マイケル、マイケルワールド!! この感覚、久しぶり!!
ボーーっと見とれていると 「いらっしゃいませ、クジをどうぞ」 とキャンペーンギャルの方に声をかけられ 「よ~し」 と引いてみたものの、3人とも仲良くハズレ~。 ペプシ1缶とキャンペーンパンフ。 でも、これも嬉しい。
会場には "Black Or White" のショートフィルムやCMが流され、ぐるりと見回せばTシャツ,スタッフジャンパー,ポスターにキャップ、どれもこれも素敵なグッズばかり。
おまけに未発表のオリジナルCDやコンサートチケットまで当たるとなりゃ、ペプシをがんがん飲みまくってハガキをどしどし応募するっきゃない!! よね!
<※ペプシ マイケル・ジャクソン SR-6 in 渋谷 7/8までの開催>
■'92.8.5発行分■
『ヒール・ザ・ワールド基金』に100万ドル(約1億3千万円)の小切手を渡し、協力を呼びかけた。
「子供たちは、全てのものの中で最も美しく大切な宝物です。しかし1分間に28人もの子供が死んでいっているのです。」
ヒール・ザ・ワールドは、子供を救うことにより世界を良くしようという財団。
「神と自然は、僕に声を与えて下さいました。その声を、子供のために使いたいと思います。基金を設立し、声なき子供… 彼らの声にしたいと思います。
皆さんも私たちと力を合わせてこの世界を癒して下さい。親・地域社会・政府・世界中の人々に訴えます。まずは子供たちを最優先して下さい。」
<DANGEROUSツアーのスタート地・ミュンヘンで熱唱するマイケル>
マイケルが回転木馬の工場を見学に行くと、皆がそれに付いていった。
内容は、ミュンヘンのLIVEと "JAM", "Give In To Me" のショートフィルム。
ミュンヘンでは、スラッシュもゲスト参加したそう。
<※編集注: この情報は、その2日前に同じくミュンヘンで収録された "Give In To Me"出演との混同と思われる。実際はミュンヘンLIVEには参加していない>
ダイアナ・ロスが家族と共にスタンド席にいたようだ。
"Man In The Mirror" でマイケルはシャツを破り 胸をはだけ、おヘソまで丸見え!
2日目18日の "Man In The Mirror" では少々お疲れ顔で、ステージにひざまずいたままスタッフに腕を支えられ、しばらくしてから自分に言い聞かせるようにしてサッと立ち上がり 宇宙服に身を包んだ。
■'92.10.5発行分■
涙も出るほどのキツい状態で、コンサート後 ホテルで痛みのため泣いていたそうだ。
<開演前、チャールズ皇太子と話し込むマイケル>
マイケルが滞在中のドーチェスター・ホテルにはファンが集まり、熱烈なメッセージを送っている。
寝袋を持ってきてずっとここにいるというファン達に宛てたマイケルからのメッセージは、
「あなた方の支援が、何よりの薬です。」
問題は、体重が6kgも落ちてしまったかららしい。
マイケルの悪夢というのは、いつかステージで死ぬのではないかという恐怖からくるらしい。それほどまでにステージでテンションを高めているという事だろう。
ステージ上で3回も倒れ込んだが、これはマイケルのパフォーマンスだったそうだ。
「マイケルが風邪をひいて体調を崩した為」 と発表されたが 整形に関するゴシップが乱れ飛び、9月13日のパリのコンサートも一時危ぶまれた。
しかし、絶対にマイケルはやって来ると信じているパリのファンの中には徹夜組も出たほどで、当日パリのヴァンセンヌ競馬場を約8万人のファンが埋め尽くし、開演3時間前なのに大フィーバー。
そして20時30分、集まったファンたちの願いが叶い、マイケル登場! アラン・ドロン氏も絶賛した この日のステージに、8万人が酔いしれた。
米HBOケーブルテレビは、開局20周年記念としてマイケルのライブ放映に踏み切り、その放送権契約額は推定700万~2,000万ドル。
マイケルは初めてコンサート全編の放送を許可し、10月10日にルーマニア・ブカレストでのコンサートがOAされる事になった。
アメリカツアーが無かったアメリカのファンにとっては唯一のチャンスかもしれない。
この収益金は、ルーマニアの子供たちへ贈られる。
≪10月7日 正式発表予定≫
≪公演日について≫
※日程は、ラジオ・新聞と異なるのでよく見てね
※各関係先にむやみにTELしてご迷惑をかけぬようMJファンとして良識ある行動をしましょうね
この会誌が届く頃、ちょうど発表が行なわれる頃だと思いますが、内容が多少なりとも違っていたらごめんね。
今回は飛び石の日程とあって、特に地方の人はスケジュールを立てるのにかなりツライものがあると思いますが、情報等を参考にして頑張って下さい。4大新聞および報知新聞などはこれからも要チェックです。
スポーツ新聞はハチャメチャに 『ガセ』記事を堂々と載っけたりもしますが、あまり動揺しないように… 平常心でいろって方が無理かもしれないけど、ガセネタとファン間の伝言ゲームは、むやみにパニックを引き起こす事の方が多いから気をつけようね。
チケットの入手方法は、ダフ屋のお世話になったりコネにおすがりしたりと 人それぞれにあるかもだけど、一斉に発表される購入方法は全国の人に与えられた共通のチャンスだと思うので、どのような方法になるか判らないけど、まずは念のため自分で出来る事は自分でやってみましょう。
ワイドショーを始め、また特番があればいいね。 期待しましょう!
■'92.11.5発行分■
<9/24付 BS/スペインTVEより>
チケットには、オビエド20日・マドリード22日という記載だが、
実際は1日ずつ延期。
医療の乏しい状況の中、お金よりまずは医師と薬だと判断。 もちろん 『ヒール・ザ・ワールド基金』で雇った医師団です。
<9/24付 TVK「ビルボードトップ40」より>
現地では、共産国から離脱して初めての大統領選挙で沸いていましたが、マイケルの来訪はそれを上回る騒ぎで、空港には数千人のファンが出迎えました。
ルーマニアで西側のポップスターがコンサートを行なうのは初めてとあって、大歓声・大興奮。
<9/29付 フジテレビ「ニュースcom」 TVK「ワールドToday」より>
世界のポップスターも、彼らにとっては孤児院に大きな運動場をプレゼントしてくれた善意の人。(おまけにベイビーにチュv までプレゼント)
自ら子供基金創設を発表する等、歌って踊れる愛の伝道師の座は揺るぎません。
<10/1付 フジテレビ「ニュースcom」>
スーパースターのマイケル・ジャクソンが基金により作られた児童公園の開会式に参加したのです。イリエスク大統領も参加しました。
<10/1付 CNN,TVK「ワールドToday」より>
ブカレスト公演の契約金(米HBOの放映権収益金なども含む)は、ルーマニアに寄付されます。
7日のトルコ・イズミール,10日のギリシャ・アテネのコンサートも中止を決定しました。
<10/15付 フランスF2より>
(※1stレグのヨーロッパツアーは これにて終了)
<10月6日 ロンドン・ヒースロー空港到着時>
その後、ツアーはアメリカへ移ります。
<10/15付 CNNより>
政府は、コンサート会場と警備を無償で提供したのは事実だが、国家には損害はないと強調している。
<10/15付 スポーツニッポンより>
<フルスマイルで歓待してくださったイリエスク大統領>
■'92.12.5発行分■
数週間前、LAでマイケルがお買い物をしているところを見かけたけれど、とっても元気そうだった。
10日ほど前、マイケルのオフィスを訪れた時のスタッフの話。
「マイケルはとても元気にしているよ。
それに、12月に日本へ行くことをすごく楽しみにしている」
という事でした。
AMラジオ・ニッポン放送 「チャリティ・ミュージックソン」 に、マイケル初参加。 どんな形での参加になるかはまだ未定。
この番組は12月24日正午にスタートし、24時間生放送される。
18回目を迎えるこの企画は、目の不自由な人々のために役立てる基金を募るもので、マイケルもこの主旨に賛同、『ヒール・ザ・ワールド基金』活動の一環として 日本の恵まれない子供たちに役立ちたいという気持ちを強く持っているという。
24日は公演日なので、マイケルの生の声あるいはテープの声がラジオから流れるのは25日になるのではないかと言われている。
※ 日本公演'92に関しては、【REPORT-1】内の記事をご参照ください ※
◆ 『チケット奮戦記 - DAN tour '92』
◆ 『マイケル in JAPAN '92』
◆ 『DAN tour@東京ドーム '92』
◆ 『'92 来日感想集』
'92年12月13日(日)付 スポーツニッポンより
(クリックすると拡大します)
<'92年12月30日の東京ドームでの "Black or White">
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