【 (裏?) 航海日誌 】
by. AKE
( VOL.19 / Mar 1990 )
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善と悪の渦巻く宇宙 .
これは おちこぼれ大道芸人一座・宇宙船EO号の航宙記録である。
彼らの任務は、未踏の世界を探検し 愛と平和の使者として
未知のエイリアンと交流を結ぶ事である。
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■ザ・ギークス記■
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ゾウのくせにヤギのようなフーターが宇宙地図を食べてしまった。
これも倹約家のキャプテンが我々の食料をケチるからだ。
敵対惑星の領域内に侵入してしまったEO号は、突如攻撃を受けてしまったのである。
大ピンチ!
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■EO記■
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非常警戒体制。
攻撃されてもこの船は、スクリーンもディフレクターもフェーザー砲もない。
これも予算をけずってオプションをつけてくれないケチな司令官のせいだ。
あげくに配属した乗組員は役立たず者ばかりで、まるで動物園にいる気分になる。
「かわいいおまえを宇宙パイロット達の中に置いておくのは不安なんだよv」
と司令官は言うが、僕には司令官の悪意としか思えない。
なんとか撃墜の危機は脱したものの、囚われの身となった僕たちは暗黒惑星の女王の前へ引き出された。
「You think me beautiful?」
と、無理難題をふっかける女王。 自慢ではないが、僕の頭はかざりなので なぞなぞは苦手。
でも 「おばさん趣味」 と 「動物好き」 が幸いし、この危機を脱した。
ちなみに僕はウソつきでも乱視でもない
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■フーター記■
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突然乱舞するキャプテンに敵があっけにとられている間に、特異技 「EO光線」 を発射し 反撃に出た。 この光線をあびると、おぞましい悪の女王でさえ スケベなおばさんに変身してしまうという すぐれものの武器である。
しかしキャプテンの真の能力は、老若男女・動物・エイリアンを問わず すべての生命体をおとせる節操のない魅力なのだ。
それにしても、ムチで打たれ 締め上げられ ヤリで突っつかれながら孤軍奮闘しているキャプテンは いつも輝いて嬉しそうだ。本当に仕事熱心で感心する。
しかも戦闘シーンになると、いつもキャプテンはクルーを待機させるが、戦闘員としての訓練を受けていない我々への思いやりなのか、単にキャプテンの楽しみひとりじめなのか?
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■ドモ記■
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女王へのプレゼントというのは 実はキャプテン自身だったという事は、司令官とクルーの機密であった。
我々は、一人キャプテンをかの惑星に取り残し、帰路についた。 かくして 100年の拷問刑は実行されるであろう。何事にも犠牲はつきものだが、暗黒の惑星を真の愛の星に変え、我々の任務は終了。
100年後、あの星にEO一族なるものが生存しているのか、それはキャプテンの努力しだいなのである。
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