■4月10日■
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マイケルは、NYからプライベート機でイギリスに到着。
彼は、友人のモハメッド・アルファイド氏 (イギリスの大富豪の1人。 故ダイアナ妃と死の直前まで恋人だったドディ・アルファイド氏の父親) を連れていました。
この日の午後、ロンドンの有名デパートでありモハメッド・アルファイド氏がオーナーを務める 『Harrods』 にロールスロイスで到着。
マイケルは、刺繍入りの黒のスーツ・黒のブーツ・右腕には赤と黒のアームバンド・ミラーサングラスというスタイルでした。
マイケルは、店内にあるドディ・アルファイド氏とダイアナ氏の記念館を訪問。 その後ろを多くの人が続きました。 叫ぶファンにマイケルは手を振って応えました。
マイケルは、リアン・ウィリアムさんの大きな金のハープを聴くために、香水店で立ち止まりました。
そして彼女に "Greensleeves" をリクエストし、熱心にそれを聴いていました。
演奏が終わると
「僕はこの曲が大好きなんだよ」
と言って拍手をしました。
その後、イギリスのサッカーチーム 『Fulham』 の会長でもあるアルファイド氏と共に、クラヴェン・コテージのサッカー場(ピッチ内)に現れ、Fulhamのサポーターを喜ばせました。
サッカーファン12,000人の喝采を受けたマイケルは、スタンドに用意された席に座り、Fulham応援用のマフラーを首に巻き観戦しました。
(※防寒のためという意味は少なく、サッカーファンは応援するチームロゴ入りマフラーを首に掛け、時にはそれを振り、応援の意を表わす。 マイケルファンがマイケルTシャツ着て応援するのと同じこと)
この日に行なわれた "Fulham V.S. Wigan" の試合の結果は 2-0で、Fulhamの勝ち!
マイケルは観戦後、
「サッカーのことは全然知らないんだ。 僕は、どんなスポーツのイベント(試合観戦)にも行ったことが無いんだよ。 だから良い経験だった。 僕はもうサッカーファンだよ! サポーターも素晴らしいしね。 彼らは僕を見てかなり驚いたみたいだったけど。
Fulhamは昇格すると思うよ! 彼ら選手たちは、素晴らしい精神を持ったすごいチームだね。」
と語りました。
この数週間後、マイケルの予想は当たり、Fulhamは Gillinghamというチームを 3-0で下しました。
= 参考メモ =
イングランドのサッカーは、プロであるプレミアチーム(20チーム)・その下にある一部リーグ(24チーム)・さらにその下の二部リーグ(24チーム)・以下 三部リーグ・四部リーグとなっている。
マイケルが観戦した『Fulham』というチームは二部リーグに属しており、今シーズンは24チーム中の上位で、来シーズンは一部リーグ昇格の可能性もある、という状況下。
クラブの歴史は120年と古いもの。現在のクラブオーナーは、イギリスの高級百貨店を営む等の大富豪であるアルファイド氏。ヨーロッパでは こうした大富豪が個人のステイタス・シンボルの為にサッカーチームを所有しバックアップしている。【※注 - 以上は当時時点でのデータによる 】
チームは地元の人々から愛されているため、プロチームであるプレミアリーグの試合より、こうした一部・二部リーグの試合の観客動員数が多いのである。
マイケルはこの日、ロンドンのリバティーラジオ (アルファイド氏による '70s~'80sに重点をおいたラジオ局) に出演。
局のプロデューサーであるジョナサン・サンチェス氏は、
「まったく驚いたよ!」。
マイケルは、アルファイド氏と一緒にやって来ました。 サンチェス氏は、
「素晴らしかったね。 マイケルは本当に愛想が良かった。」
マイケルは、ラジオのDJのショーン・ボルガーに語りました。
「僕は今、ちょうどアルバムを創っている最中なんだ。」
「この先、たくさんのフィルムや映画を創りたい。 今は兄弟たちとアルバムを創っているけど。」
「アルバム創りで再結成しているんだ。 彼らに3曲,3Tにも3曲を書いているんだよ。」
イギリスのファン達へのメッセージとして、
「I love you ! サポート,忠誠,僕のためにしてくれた事すべてに対してお礼を述べます。」
「あなた方がいなければ今の僕は無かった。 本当にどうもありがとう。」
■4月11日■
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マイケルはこの日、ロンドンのビジネス・デザインセンターにて行なわれた 『Academy Of Film And Television Awards』 に出席するとの話でしたが、結局欠席しました。
リズは功労賞を、俳優マイケル・ケインから受け取りました。
マイケルはドーチェスター・ホテルに滞在し、この日は 『HAMLEYS』(世界最大のオモチャ屋)でショッピングを楽しみました。
夜中には、外に出てファンと交流を持ちました。 【※MJ Talks : 『MJ Fans met MJ@LONDON』 参照 】
■4月12日■
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マイケルはロンドンを発ち、パリへ向かいました。
■4月13日■
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この日発売されたデイリー・ミラー誌で、ロンドン滞在中のマイケル独占インタビューを掲載。
その中でマイケルは、親しい友人であった故ダイアナ妃とドディ・アルファイド氏の死の悲嘆を述べました。
またコソボ難民の手助けのため、新しい曲 "What More Can I Give" を捧げることにし、マイケルは
「コソボの住民たちに何かをしたい」
と語りました。
そしてまた
「子供たちに怪我を負わせるくらいなら、自分の手首を傷つけるよ」
とも語りました。
= END =
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