MJ Changes HIStory '95 】
( MTV,ABC,BET - 1995.7.28 OA )

( VOL.81 / Dec 1995 )


―― … ビル・ベラミー(HOST)   MJ … マイケル
JJ … ジャネット   RK … R.ケリー   SQ … シャキール・オニール
[Boyz II Men] IIn … ネイザン・モリス  IIw … ウォンヤ・モリス  IIs … ショーン・ストックマン

―― 皆さん! マイケル・ジャクソンです!
 【 拍手と "Scream"の映像 】
―― 君とジャネット,そして君たちのビデオが、11部門もノミネートされているね。(※MTV-VMA'95)
初めての事だよ。 どんな気持ち?
MJ とってもとっても光栄に思っています。 ジャネットもきっと同じだと思うよ。
僕たちはとても頑張って実を実らせたんだ。 こういう事って、何て言うか、結果として最高のことなんだ。
―― 尊敬しちゃうよ。
MJ 2人ともとても嬉しく思っています。

 【 別撮りのジャネットのコメント 】
JJ 一緒に仕事をして歌うのって、初めてなの。
"P.Y.T." は別として… あれは一緒に仕事をしたって言うんじゃないわ。 ほんの少しバックコーラスをしただけだもの。 彼が頼むからYesって返事をして、そうしただけ。 何年も前のことよ。
今回はとっても楽しかったわ。 スタジオで一緒に仕事をして、歌を書いて…
彼の仕事をしているところを見るのって、とても面白いの。 長いことそんな姿を見てないもの。
最後に仕事をしているのを見たのは、えーっと… きっと 『THRILLER』 の時だわ。 スタジオで一緒にいて、ただ見ていただけなの。 だって私は妹なんだもの。 いつもそんな風にしていたの。 彼は私のお兄さんなんだもの。

 【 再び場面はスタジオに戻る 】
―― ビデオを観たけど、エネルギーを感じるね。
君たちも素晴らしいし、一緒にやってるってどんな感じ? ダンスやビデオや色々と。
MJ とっても素敵なんだよ。
僕たちは2人ともダンスが大好きで、それに一緒にスタジオにいると昔を思い出すんだ。
―― ああ、なるほどね。
MJ 遊んだり、仕事をちょっとサボって物を投げ合ったり、とても楽しかったよ。
―― 今回のビデオはとても良かったし、君たちはまた別なのを2人で創らなくちゃあね。
MJ そうだね。
―― 君のビデオは、革新的でいつも鋭いよね。
どうやってビデオを創り上げていくの?
MJ 僕には色んなアイデアがあって… 誰かと共同で創り上げていくのって好きなんだ。
今回のは、僕ではなくディレクターの案なんだよ。
―― ああ、そうなの。
MJ 考えをまとめて振り付けをして…、という作業が大好きなんだ。
でも全て共同作業で、みんなで協力して頑張るんだよ。
―― 今まで創ったのを思い出してみて。 ええと、自分のビデオでどれが好き?
MJ 僕が好きなもの?
―― そう。
MJ う~ん。
多分、"Thriller" とか "Smooth Criminal" みたいなもの。 ちょっと荒っぽいのが好きなんだ。
―― へぇ~。
MJ そういうのをまた創ると思うよ。
―― ああいうのをまた創るの?
MJ うん。
―― イェ~~イ!!!


 【 場面転換 】
―― Hi! ビル・ベラミーです。
『HIStory』 がリリースされた時、"They Don't Care About Us" の歌詞についてマイケルは非難されました。 彼の歌詞が誤解され、友人やファンを傷つけたかもしれないと考えて彼はとても慌てたけれど、歌詞を変えることを決めました。 そして新しい物が店頭に並びました。
そしてマイケル、君はセルフ・プロデュースもするけど いろんな人とも仕事してるよね。
どうやって選ぶの?
MJ えーっ、えぇっと、仕事をしたい人を選んでるんじゃなくて自然とそうなるんだ。
紹介されたりとかして、僕が興味を持って、そして一緒に仕事をするようになるんだよ。
―― まだ一緒に仕事をしたことのない人で、誰と一緒にやりたい?
MJ チャイコフスキーやドビュッシーとか、もういない人。
―― アルバム 『HIStory』 で一緒にやった人は誰?
MJ えぇと、R.ケリー,それからノトーリアスB.I.G.,それにBoyz II Men。 彼らはすごいよ。

 【 Boyz II Menのネイザン・モリスのコメントのフィルムが流れる 】
IIn 興奮したよ。 だってスタジオにマイケル・ジャクソンがいるんだもの。 マイケルとの仕事なんて考えもしなかったよ。
最初、彼は別のスタジオでやってたんだけど、一緒に出来るように僕らのスタジオへ彼の方から移ってきたんだよ。
とても素晴らしかったよ。 誰だってマイケルやマドンナのようなアーティストと仕事をしたいって思っているんだから。
しばらくの間、その時その場にいなかった人たちから色々と訊かれたよ。
僕らは歌を歌ったんだけど、マイケルは僕らがレコーディングしている時、確かにその場にいたんだ!
僕はアルバムに大きな貢献をしたように思えたよ。 だってマイケルが時間を割いてくれてセッションに加わっているんだもの!
IIw 皆、マイケルは手の届かない人だと思ってるから彼と話すチャンスなんてあるとは思わないだろ?
だから僕たちだって、実際に会って話をするまでは信じられなかったよ。
IIs 彼は、僕らが普段しゃべっているような事だって話せるんだよ。
「ティッシュで鼻を拭きなよ、ティッシュ!ティッシュ!」 ってね。

 【 場面はスタジオに戻り、ビル・ベラミーがマイケルに 】
―― とってもドキドキして、信じられなかったって (シャキール・オニールが)言ってたよ。
叫びたかったって。

 【 フィルム 】
SQ けど叫べなかったよ。
だって… えっと… あの(笑)

 【 スタジオに戻る 】
―― でしょ? ねっ
MJ イッヒッヒ (と嬉しそうに笑う)
ほんと、彼はすごいよ。 いい奴だし。
―― 彼と仕事をして楽しかった?
MJ もちろん!

 【 フィルム 】
SQ 彼が僕に 「アルバムの詞を書かないか」 って言うんだ。
それで僕はYesって言ったさ。 考えるも何も、Noなんて言えるわけないよ。

 【 スタジオに戻る 】
―― 新しいビデオにR.ケリーが書いてプロデュースしている曲があるけど、彼とはどうやって仕事をするようになったの?
MJ あれは彼がプレゼントしてくれた曲でね、僕は好きだよ。

 【 フィルム 】
RK 僕のマネージャーのベリー・ハガシンが来て、「マイケルと仕事がしたいか?」 と訊くんだ。
彼がラストネームを言わなかったから、僕はJoyの事だと思ったんだ。 でもマイケル・ジャクソンの事だと判って、考える間もなく すぐさま 「Yeah!!!」 って返事をしたよ。
それは本当の出来事だったんだよ。 僕たちはスタジオにいて、僕がまるで彼が歌うみたいに歌い、声やいろんな事を本当にマネて歌う歌を、マイケルは聴いていたよ。
それを彼は気に入ってくれたのでシカゴへ来てくれて、僕たちはその歌に溶け込んでいったんだ。

 【 スタジオに戻る 】
MJ 本当に、この曲は僕たち2人で一緒にプロデュースしたんだ。
―― OK!
MJ 本当に良い曲なんだ。 彼は素晴らしいアーティストだよ。
―― 本当に美しい曲だよね。 初めて聴いた時、すぐに好きになったよ。
君もこの曲を聴いた時、こういうインパクトを受けた?
MJ う~ん、そう、そうだね!
ただ僕の場合、いつも2度聴かなくちゃあならないんだ。
―― 2度 ?!
MJ Yeah!
僕は、気に入るともう1度聴きたくなっちゃうんだよ。
それで、この曲も好きだったからね。

 【 フィルム 】
RK この曲には、いろんな経験が詰まっているんだ。
僕は今までに何人かの人を失っているんだけど、彼らのことを想ってこんな曲が出来たんだ。

 【 スタジオに戻る 】
―― では、マイケル・ジャクソンの "You Are Not Alone" を観てみましょう。

 【 ショートフィルムを観終わって 】
―― では、この辺で。 ビル・ベラミーでした。
この番組のために時間を割いてくれたマイケルにお礼を申し上げます。

この20日後に行なわれた 『Simulchat』 ラストで、マイケルはビル・ベラミーへ向け挨拶を送った

・・・ END ・・・

UPDATE - '07.12.08