国際アニメーション・フェスティバル観覧レポート
【 カリフォルニア・レーズン 】
( VOL.26 / Nov 1990 )
('90年)8月13日、国際アニメーション・フェスティバルで、ウィル・ビントン特集があり、
マイケル・レーズンを大スクリーンで観ました。幸せ!
もともとカンヌ映画祭の一部としてやっていたものを広島市が引き継いだもので、今年で3回目です。
Reported by : バブルスN

 ゲストとしてビントン氏が招待され、彼の解説およびコメント付きで作品が上映されました。
 はじめに、1分07秒のマイケル・レーズン。

  

 彼いわく、マイケルが電話してきて
 「ウィル、僕はレーズンになりたいんだ」
と言い、スタッフ全員すごいショックを受けたそうです。
 この言葉からマイケル・レーズンが生まれたのかと、こちらも2度ビックリです。

 カリフォルニア・レーズンの仕事をするに当たって、マイケルは1つ条件を出しました。クリエイティブな部分に対し、広告代理店等に口を挟ませないことです。
 まさにマイケルですね。


 そのあと彼のこれまでの作品、別バージョン・レーズン君たちやケンタッキー、マクドナルド、ナイキ等のCMもありました。

 そして最後に、『Speed Demon』(9分00秒)。
 お久しぶりの劇場、迫力が・音が違います。
 これはビントン氏にとっても、バックを初めて実写にした新しいタイプのものです。
 MJファンばかりではない会場で観るのは快感です。字幕スーパーも無いのにみんな楽しんでいる様子。

 
 

 2時間あまりの中で一番ウケたのは、やはりマイケルものでした。当然ですね。


 アンコールに、マイケル・レーズンをもう一度やってくれました。大サービスです。
 キャラクターのサイズは6~7インチ(18~20cm)で、アップになる部分は実物大に作るそうです。
 オレゴン州ポートランドにスタジオがあり、80人余りのスタッフがいて、アニメはまず楽しく面白いものを心がけているそうです。

 ビントン氏の話も聞けて、本当に想い出に残る日になりました。


Will Vinton氏

UPDATE - '06.10.14