【 MJ in メンフィス '94 】
( '94.10.10 )

( VOL.69,74 / Nov 1994,Apr 1995 )
 オランダのエルヴィス・プレスリーのF.C.の ジェローン・ノッペンさんの体験レポートです。
 もちろん羨ましい話だけど、人様の喜びを “幸運” だとして素直に 「良かったね」 と言えるのも、マイケルファンの良いところ。
 そして思うのは、無欲でいる時にたまたまマイケルに遭遇した、という話が今までも意外に多いこと。 自分の心の持ちようで、マイケルは遠い人にも近い人にもなるのですね。

 NEWSページからも、この体験レポートと同時期のニュースを折り混ぜてお届けします。
写真 (ミュージックショップ内)&レポート提供 - The Legend Continues M.J.F.C.

 '94年10月8日、米テネシー州メンフィスにて 『エルヴィス・アーロン・プレスリー・トリビュートコンサート』 が開かれたので、私たちもメンフィスへ行った時のお話です。

 マイケルとリサ・マリーは、メンフィスの 『聖ジュード子供研究病院』 を訪れ、子供たちにおもちゃを配りました。

・・・ NEWSページより ・・・
 
 10月8日、アメリカ・テネシー州メンフィスにある故エルヴィス・プレスリーの大邸宅で、 『トリビュート・コンサート』 が行なわれた。
 これは来年1月に生誕60周年を迎えるエルヴィスに捧げるコンサートで、約1万5千人のファンを集めて行なわれた。

 エルヴィスの元夫人プリシラとリサ・マリー,マイケル,ジャネットも出席したがステージには立たず、特別席(バルコニー席)から観ていた。
 歌手のジョン・スティモスがステージから彼らを紹介した時、プリシラは立ち上がりながら、一度はリサの手を取ったが マイケルの手を握らせ、2人を立ち上がらせた。
 マイケルは右手で恥ずかしそうに顔を隠しながら軽く手を振り、投げキッスをした。 しかしジャネットが立ち上がらないことに気づき、すぐに座ってしまった。

 このコンサートには、マイケル・ボルトン,クリフ・アイザック,ヴァン・ヘイレン等が出演し、エルヴィスのヒット曲の数々を歌った。
 コンサート収益は、エルヴィスとの共同経営者だった故デニー・トーマスの設立した病院へ寄付されるそうだ。





・・・ NEWSページより ・・・
 
 10月11日、テネシー州メンフィスにある 『聖ジュード子供研究病院』 をリサ・マリーとともに訪れ、ガン患者のジョセフ・ホッグ君(3歳)らを見舞った。
 その後2人は病院内の2つのフロアを廻り、子供たちにおもちゃをプレゼントし 励ました。



 10月11日の午後、私がオランダのファン達と一緒にメンフィスのミュージックショップにいる時、突然なにか騒々しい声が聞こえてきたので そちらの方を振り向くと、いったい誰が店に入って来たと思いますか?
 マイケルとリサ・マリーです!!
 紛れもないその2人とボディガード3人が入って来たのです。 信じられますか?

 もし近づいたらマイケルがさっさと店を出て行ってしまいそうな気がして、近寄れませんでした。
 そこで私は、ボディガードのリーダーと思われる人物に素早く近づきました。
 「ちょっとすみません。 オランダから7人のファン達と一緒にトリビュート・コンサートを観に来ている者です。 リサ・マリーのお母様とは何度かお逢いした事もあるのですが、写真を撮っても良いでしょうか?」
 スーツに身を包んだ男が私に尋ねました。
 「どこから来たって?」
 「オランダです。」
 「少し待っててくれ。」
 そう言うと、彼はマイケルの方へ歩いて行きました。
 少し経ってから彼は戻って来て、マイケルとリサ・マリーの買い物が済んだら写真を撮っても良いと言ってくれました。

 私は急いでみんなの所に戻ると、2人が買い物をしている間は そっとしておくようにと伝えました。
 そして、あわててマイケルのCDを手に取りました。 まさか今日彼らのサインがもらえるかもしれないなどとは思ってもみなかった事です。
 2人が買い物を終えるのを私たちはおとなしく待っていたけれど、心臓はドキドキでした。

 2人がCDを何枚か買った後、さっきのボディガードが彼らと一緒にやって来て、私たちのメンバーは誰かと尋ねてきました。 私は仲間を指差しました。
 私たちは最初、遠くから写真を撮るだけだと思っていたのですが、ラッキーなことに現実は違っていたのです。 何がどうなっているのか解らないうちに、なんと私たちはマイケルとリサ・マリーに握手していました。
 2人はとても感じが良く、私たちがどこから来たのかという事に興味を持ってくれました。 そして、一緒に写真を撮りました。 本当に稀にみる珍しい体験です。
 周りの人たちは、どうして私たちがマイケル達と話をして写真を撮っているのか解らないまま、ボディガードに遠くへ離されていました。
 その時の私たちは、今日の出来事がどんなに特別なことなのかがハッキリとは解っていなかったように思います。
 マイケル達は2人とも とても礼儀正しく、恥ずかしがり屋でした。
 私の仲間たちは全員が2人と一緒に写真が撮れ、サインをもらえ、話も出来ました。
 そしてマイケルとリサ・マリーが店を出て行くのを、私たちはまだ信じられない思いで茫然と見送りました。
 世界中のどこへ言ってもマイケルとリサ・マリーは世間とは隔絶されているというのに、今、私たちオランダのファンはその2人と話をし、写真を撮ったのです。

 最初、メンフィスやグレースランドの人たちは、私たちの話を信じようとしませんでした。
 が、次の日、写真が現像されてきたのを見た時、みんな・特にグレースランドの人たちはとても驚いていました。
 グレースランド・ブリヂットの電話交換手のある女性はマイケルの熱烈なファンであり、私たちとは数年前からの知り合いです。 彼女はコンサートでマイケルを観たと言っては興奮していました。
 マイケルとリサ・マリー,それに私が一緒に写っている写真を見せると、彼女は自分が見ている物が信じられないようでした。 私は喜んでその写真を彼女にプレゼントしました。
 今 その写真は、グレースランドの彼女のデスクの上に飾られています。

・・・ END ・・・

UPDATE - '09.4.22