【 MJとの対面 in ロンドン '96 - オランダFanの場合
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( VOL.87 / Jun 1996 )

英ロンドン・ヒースロー空港到着時
 

 ('96年)2月18日の朝、私はロンドンに着きました。 翌日に予定されている 『BRITアウォード』 を観るためです。
 ユースホステルに行って荷物を置くと、そこでマリークや他のファン達に会いました。
 マリークは、マイケルが何度も出てきてファン達と握手をしたと教えてくれました。 私は一度もマイケルに触ったことが無かったので、それを聞いてちょっとショックでした。


 レーンズボロ・ホテルへ行って皆と会った後、私たちは待っていました。
 しばらくするとマイケルは出てきました。
 相変わらずカッコ良くて、他のファン達と握手していましたが、やっぱり私は握手できません。
 ある人はいつもラッキーで、そうじゃない人はいつでもアンラッキーなのです。

 その後、マイケルはリハーサルのため アールズコート・ヴェニューへ行ったものとばかり思っていましたが、マイケルはそこには居らず、どこに行ったのか私たちには全く判りませんでした。
 私は大のディズニーファンでもあるので ディズニー・ストアへ行きたかったのですが、マイケルが出てくるかもしれないので そこに居ることにしました。 私はカメラのバッテリーを買い、マイケルに短い手紙も書きました。
 そしてマイケルのホテルに戻ると、そこに残っていたファンが、マイケルがディズニー・ストアから戻ってきて またファン達と握手をしたと教えてくれました。
 自分の耳が信じられませんでした。 またチャンスを逃がしてしまったのです。 これはあんまりでした。 4年間もマイケルを追いかけ続け、指一本触れたことがないなんて!
 私はしばらくマイケルのことを忘れることにして、最初に計画したとおりディズニー・ストアに行って帽子を買うことにしました。


 ディズニー・ストアに着き、私は 『七人の小人』 のとても可愛いキャップを見つけました。
 その時店内には "星に願いを" が流れていたので、心の中で願いをかけたのでした。

 とにかく私はキャップに合うカサが欲しかったので店員に尋ねると、下の階へ行くように言われました。 それで私はキャップを持って 下へ降りようとしました。
 その時、誰かにぶつかったのです。
 さて 誰でしょう?
 ピーターパンでした! もしくはアンクル・ドードー,それともマイケルっていうのかしら?
 マイケルにぶつかるなんて信じられませんでした。 そこにマイケルが居るなんて思ってもみなかったし、何しろ彼は、ディズニー・ストアには既にその日の朝に行ってきたはずなのですから、予想外のことでした。
 私はマイケルをじっと見つめ、
 「マイケル」
と声をかけました。 マイケルは
 「Hi」
と言って私を見てくれました。 彼の眼はすごく大きくて とっても綺麗でした。

 私は、 “どうしよう、恥ずかしい、マイケルがこんな所にいるなんて!” と ウロたえていました。
 もちろんマイケルの邪魔はしたくなかったのですが、私の行く道に彼がいたのですから気づかないという訳にもいきません。
 私はとてもナーバスになっていて、階段を降りようとしましたが、手紙やカメラを持っている事に やっと気がつきました。
 私はいま1人で、そしてマイケルはそこに居るのです。 マイケルのところに行って 「Hi」 と声をかけて手紙を渡したって、いいじゃない?
 そこで、そうすることにしました。


 マイケルに直接渡したかったのですが、セキュリティーの人が受け取ると言います。
 マイケルはそこに立っていました。
 私はマイケルと握手をしても良いか訊きました。 彼は 「もちろん。どうぞ」 と言ってくれたので、私はマイケルの手を握り 「Hi」 と言うと、マイケルもそう言ってくれました。
 私はセキュリティー・ガードの所へ戻り、マイケルと写真を撮っても良いかと尋ねました。 彼は
 「いいよ。君は大ファンだからね」
と言い、マイケルも
 「僕も彼女を知ってるよ」
と言いました。
 最初にマイケルは他の人と写真を撮り、その後にちゃんと私の所へも来てくれました。
 写真を撮ってる間、マイケルに
 「私のカメラ、壊れてるかもしれない」
と言いました。 するとマイケルは、
 「この子のカメラ、壊れてるんだって」
と言ったそうなんですが、マスクをしていたので何を言っているのか その時はよく判りませんでした。 でも、写真を見ると確かにマイケルが何かをしゃべっているのが判ります。


 マイケルにお礼の言葉を言うと、
 「どういたしまして」
と言ってくれました。

 その後、私はマイケルがその店を去るまで居ましたが、自分の買おうとしていたキャップの事をすっかり忘れ、お金を払わずに出るところでした。
 そして私は目に涙を浮かべ、でもニコニコと、まるでおとぎ話の中から戻って来たかのように リージェント・ストリートを歩いたのでした。

・・・ END ・・・

UPDATE - '08.10.25