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UPDATE - '09.3.13
≡ BAD Tour in Linz '88 ≡
【 ウィーン発 体験レポート 】
( VOL.15 / Nov 1989 )
同じくオーストリアの、これはウィーンのチケット
私は去年('88年)9月6日、オーストリアのリンツのライブに行きました。
スタジアムで演ったのですが、日本のようにグラウンドには椅子がなく、立ち見。
私は根性でステージ前2列目に潜り込んだのですが、これがひどいんです。 こっちの人はみんな大きいので、よく見えないの。 スクリーンさえも背伸びしなくては見えない程です。
でも、前列の緊張感や熱気はサイコーで、みんなに押しくらまんじゅうされて。
こんなたくさんの人々と同じ事を考え、同じ人物の名を叫び、同じ人に向けて手を差し伸べるなんて、本当に素敵! このBADツアーで、マイケルは何十万人もの人々の心を一緒にしたんです。
前列ではセーフティの人が冷たい水を配ってくれたり、頭からかけてくれたり。
それにね! マイケルに手を振ってもらったんですよ。
ギグが始まる前、キム・ワイルドが前座に出てたのですが、そのキムにみんなが集中している間、ステージの横~~の方に建てられたプレハブの楽屋から ひょっこり顔を出した人は、マイケルその人!
嬉しそうに人々のノリ具合を見て、キム・ワイルドを観てたんです。
私は、その列へ連れてってくれた身長2mの友に肩を叩かれて初めてその存在に気がついたのですが、そうしたらその友人が “高い高い” をしてくれたんです。
今から考えると恥ずかしいほどアホに狂ったように、マイケルに手を振った私。
マイケルさまは、その私を見て(…か見ないでか) ニッコリ笑い、ピースして下さったのです!
私は気がつかなかったけど こっちの方向にもっと手を振ってた人がいたのかもしれない… でも、確かに私たちがマイケルの視界に入った! それだけでも もうBANZAI!ものです。
マイケルってなんとなく、いつの間にか仲の良い友だち、って思っちゃうこと、ありませんか?
注: 当日のショットではありません
下は、BADツアー'88パンフレットに ヨーロッパ版では掲載・日本版では未掲載のページ
ウィーンでマイケルの泊まった 『ホテル・マリオット』 に張り込みに行ったのは、私の友人。
ウィーンって、イギリスやドイツに比べるとファンが少しおとなしいのですが、それでもガードは たっくさん。
しかし彼女はそれに構わず、ボディガードの人たちがロビーに居たのをみて話しかけたんです。
キーボードやドラムスの人たちとも話しているうち、何となくガードの人が7階のマイケルの部屋の前まで連れて行ってくれて、サインをもらって来てくれたんですってっ!
彼女は今4つのサインを大切に抱え、サインを欲しがる他のファンをあざ笑ういぢわるなヤツです。 くすん。
バンドメンバーは、 『ホテル・マリオット』 の隣の 『SASホテル』 だったんです。
面白かったのが打ち合わせの時で、裏口で張り込んでいたファンのところに サム・エマーソン 【編集注: マイケルの専属カメラマン】 が来て、
「マイケルがプライベート用にファンの写真を欲しがっているから」
って言い出したから、ファンの人はキャアキャアとサムと話をしているうちに、スタジャンを着たマイケルは SASホテルに駆け込んだのです。
あとは、夜中遅くに 『BURGシアター』 という劇場の正面玄関に、1人のボディガードと座り込むマイケルの姿を目撃した人がいるそうですが…
これは本当かなぁ。
その他、おちゃめなマイケルは急に約束の時間より1時間も遅れてイギリスの書店に現われ、そこにいたお客さんを驚かせた後、店にあった 『MOONWALK』 数冊に突然サインして、何かの本を2,3冊買って去ったとか。
ミュンヘンで変装して動物園に行った写真は、日本でも有名でしょうか。
'90年にはイギリスにまたマイケルが来るというウワサが、ファンの間では “疑われつつ” 広まっている今日このごろでした。
リンツのコンサート翌日、イギリスでMTVビデオ・ヴァンガード・アウォードをピーター・ガブリエルから受賞