JACKSON FAMILY HONORS '94 】
( '94年2月19日 )
( VOL.63 / Apr 1994 )
キャサリン・ママも兼ねてより願っていた 家族揃ってのショウということだったけれど、何だか 『マイケル激励会』 になってしまっている様子や、マイケルのちょっぴり痩せてしまってはいるけど とても嬉しそうだった様子をレポートします。



 '94年2月19日、ラスベガスにあるドデカイMGMグランドホテルのグランドガーデンで開催され、約13,000人のファンが詰めかけた 『JACKSON FAMILY Honors』 のショー。
 このショーは、ジャクソン・ファミリーがMOTOWNの創設者であるベリー・ゴーディJr.と 女優のエリザベス・テイラーに功労賞を授与する為のもので、ショーの収益金の一部はLA地震の被災者と "フレンズ・オブ・コンベーション",そして "ライブラリー・オブ・コングレンス" に贈られる。
 「マイケルが出演するの?! しないの?!」 と、開催前から話題の絶えないショーだったが無事開催され、マイケルもステージに立ちファンのひと安心。
 マイケルはこのショーの為、MGMホテルのすぐ近くにあるミラージュホテルに2月15日~21日まで滞在していた。 マイケル以外のファミリーはMGMホテルに滞在。


スタンバイ万全!! のファン達


 午後6:30の開演予定は大幅に延び、始まったのは午後8:00を過ぎてしまっていた。
 “もうすぐ始まるよ”アナウンスが、3分前・2分前・1分前…とカウントされ、やっとのことで場内が暗くなり、まずは "Leave Me Alone" のSFが会場のスクリーンに映し出される。
 観客にウケたのは 「♪Leave me alone~♪」 のフレーズで、「ほっといてくれよ!」 と歌うマイケルだったとか!

 上映が終わり、ショー本編の始まり!
 マイケル・ピータース・ダンサーズが、カラフルなコスチュームで "Can You Feel It", "ABC", "Billie Jean", "Control". "I Want You Back" 等のメドレーに合わせてステージ狭しと踊り、ショー開幕を盛り上げる。
 ステージは半円形のものが2つ用意されていて、会場中央部分にサブ・ステージ,その左にメイン・ステージが設置され、メイン・ステージの後ろにはいくつものTVモニターを並べたような感じで大スクリーンがある。
 ダンサーズがステージから去るとともに、メイン・ステージ中央が左右に開き、ファミリー達の登場! リビー,ジャッキー,ティト,ジャーメイン,マーロン,ランディ,そしてそれぞれの子供たち。
 会場の声援が高まるんだけど… マ、マイケルの姿がない… ジャネットもいない… アレェ~?と思っていると、最後に出てきたのはパパ&ママで、仲むつまじく手を取り合って、そのままステージから客席に伸びた階段を降りて席に着いた。
 マイケルは、やっぱりスペシャルな登場をするんだろうか?!

 ステージにクインシー・ジョーンズが現れ、このショーの紹介をした。
 リズが映画界に入って初めてのスタジオがこのホテル名と同じMGMであるとか、20年以上前にジャクソン・ファミリーがここラスベガスのMGMホテルでナイトクラブへのデビューを飾ったこと等…。

 フィルム上映によるMOTOWNのヒット・ナンバーを紹介した後、最近MOTOWNからデビューしたアナザ・バック・クリエイション(少年たちのラップ・グループ)が、"ABC" のラップ・バージョンを披露。 これがまた、とてもじゃないけど "ABC" には聴こえないからおかしい!
 そして次のパフォーマーは?
 パープル色のダボダボのスーツでピンスポットに立っているのは… もしやジャネット?! ゆっくり顔を上げると… ダンサーだった。 でも、確かに曲のイントロは "Alright" …
 と! 真っ黄色のダボダボスーツに 真っ黄色のつば広帽子を被っているのがジャネット!
 会場は "Alright" のパフォーマンスで一気に盛り上がる。 前回の来日で観せてくれたパフォーマンスより、もっとキレ味良くアレンジされていて、やっとショーらしさが湧いてくるって感じだ。


ジャネットはこの1曲でステージから去ってしまい、その後は全く出て来なかった


 ジャクソン家のそれぞれの子供たちが、可愛らしく全員で "Goin' Back To Indiana" を歌いダンスをしてくれる。 昨年・一昨年('93年・'92年)とマイケルのツアーに同行していたティトの息子3人もいて(※のちの3T)、何だか見慣れた顔に和むひとときです。
 子供たちの親であるリビー,ジャッキー,ティト,ジャーメイン,マーロン,ランディもステージに現れ、"2300 Jackson Street" の曲へと繋げていく。
 みんなジーンズでラフなスタイル。 子供たちと共にステージに置かれた台に腰かけ、昔のことなどを語り合う演出だ。
 「今でもインディアナに帰りたいよね」
 「僕らは成功したけど、周りの人たちはどう思っているんだろう」…
 子供の1人が
 「初めてパフォーマンスした時のこと憶えてる?」
と訊くと、
 「30年くらい前になるけど憶えておかなくちゃね!」。
 幼い子は
 「30年前っ?! そんな大昔~?!」
と会場の笑いを誘い、ジャーメインが
 「ジュラシック・パークへ行ってテンプテーションズに会ってこなくちゃね」。


三兄ジャーメイン,長姉リビー,甥のタジ,タリル

 さらにジャーメインは
 「ルーズベルト高校でのタレント・コンテストは憶えてるよ」
と言い、スクリーンにはルーズベルト高校時代にいくつものコンテストで優勝した時のことや、他の子たちがどれほど彼らに夢中だったか等、同級生や幼なじみが語るフィルムが流されている。
 そしてジャーメインが客席の両親を見つめながら、
 「伝説は両親とともに始まったんだ。 そこには愛が溢れていた」
と述べると、パパ&ママも幸せそうな感動の表情でステージを見つめていた。
 …But… マイケルはまだ姿を見せない…。

 ファミリーのパフォーマンスが終わり、フィルムでリズのこれまでの功績を辿り、各国へエイズ撲滅のため活躍している様子を紹介する。
 (フィルムに中曽根元首相と会見している場面なんかもあって 「おぉ!JAPAN!」って感じでした)

 メインとサブのステージは、一方でパフォーマンスしている時は一方をセッティングしているような形で進行していて、“ひと休み”の間にはマイケルのSFが流されている。 ("Black or White", "Billie Jean", "Remember The Time", "Can You Feel It", "Smooth Criminal"等)
 マイケル本人が登場しないせいか、そんなSF上映がやけにウケ、"Remember The Time" のエディに笑ったり、マジック・ジョンソンにウォーと声が上がり、イマンとのキスシーンにはキャ~!というファンの声、etc...。
 SFのマイケルを観て、ファン達は否が応にも本人を待ち侘びて気持ちが高まっていく。

 お次の出番はジャーメインのソロ・パフォーマンス。 その横で、見逃してしまいそうなギタープレイをしているのは… ティトじゃないかぁ~!
 どことなく会場はシラ~…。 “マイコー、マイコー出てきてぇー”の とどめの一発と化してしまいました。 (2人には何の悪意も持ってないけど…そんな雰囲気でした)
 往年のファンも楽しめるスモーキー・ロビンソンとグラディス・ナイトの2人によるMOTOWNヒット・メドレーでは会場も盛り上がり、スモーキーはベリー・ゴーディJr.にバラードを捧げて歌った。

 歌い終わったスモーキーがスピーチしている間も、場内は “マイコー!マイコー!マイコー!” と爆発寸前!
 「MOTOWNの頃からキャリアを重ねてきた才能あふれるライターでありパフォーマーであるマイケルを紹介できて嬉しく思っています。 今、彼は世界的エンターテイナーとなりました。 皆さん、KING OF POP! マイケル・ジャクソンです。」
 その言葉が途切れるよりも早く、会場中がウォ~~キャ――の歓声に包まれ、拍手喝采の中 ついにマイケルの登場!
 ベリーに賞を渡すために登場したマイケルなのに、まるでマイケルが何か大きな賞を受賞したかのように観客は総立ちとなり、スタンディング・オベーションが嵐のように沸き起こっている。 この歓声は一体いつまで続くんだろうと思うくらい長く、拍手と歓声が弱まらない。 ウォーウォーと次々に湧いてくる。
 照れくさそうに佇むマイケル。
 黒のジャケットの前面には葉の刺繍が施してあり、右腕に真っ赤な腕章、左肩には黒のループが飾り付けられ、スリムな黒のパンツ姿。
 …痩せている。
 頬がゲッソリ削げ落ち、腰がふた周りも細くなったようにも見える。 でもマイケルの笑顔は今までと何も変わることなく優しくって、天使のようだ!

 7~8分(!!)にも及ぶスタンディング・オベーションの中、マイケルは腕組みしたり 会場中を見渡して、はにかんでいる。
 両親もマイケルにスタンディング・オベーションをしている。 会場中にマイケルへのメッセージが書かれた紙やバナーが掲げられ、マイケルはいろんな所を指差しながら腕組みした片手を口元に当て、微笑み続けている。
 そして胸に手を当て、 “エヘヘ… エヘヘ…” と笑いながら
 「I love you.」
 さらに強く、
 「I love you. …Thank you.」
 その言葉に歓声が高まり、マイケルはエヘヘと笑いながら“一体どうしたらこの歓声が収まるのだろう” といった様子で、たまに横を見たりして笑顔で立っている。もうそれだけで充分なほど会場中が興奮のるつぼ!
 マイケルは投げキッスをし、
 「Oh… Thank you.」
と言った後、真っ先に言った言葉は
 「ファンの皆さん、どうもありがとう。」
 そして両手でGoodサインをしてみせてくれた!
 「心配してくれてありがとう。」
 歓声がものすごくて、マイケルもひとこと言うたびにニヤニヤ・ニコニコ。
 「ずっと支援してくれてありがとう。」 <歓声>
 「君たちの愛と友情に感謝しています。」 <歓声>
 ファンの声援に大きく頷いてくれるマイケル。 もう火に油を注ぐようなもので、どうしようもないくらい会場中が湧き返る。
 そんな歓声を鎮めるようにマイケルは、ベリー・ゴーディJr.への祝辞を始めた。


 「Mr.ゴーディは、私的な面でも仕事の上でも常に僕の中では特別な存在でした。
 彼はMOTOWNの人たち同様、僕らの才能を信じてくれました。 ベリー・ゴーディの知恵と創造力の影響を受けてきたのです。 Mr.ゴーディがいた事と努力が、アーティストにとってはとても良かったのです。
 そして今、Mr.ゴーディの偉大さが周りにも認められるところとなったのです。 ポピュラー音楽はMr.ゴーディの人生哲学とハードワークのお蔭で変わってきたのです。 」
 マイケルは何度もベリーを指差しながら力強く語り、ベリーはその間じゅう真剣な顔でマイケルを見つめていた。


 「ベリー・ゴーディ、僕らはあなたを愛し、尊敬しています。
 皆さん、偉大な人…ベリー・ゴーディです。」
 ステージに招かれたベリーは笑顔で小走りに駆け上がっていき、マイケルとしっかり抱きしめ合う。
 その後ベリーの横に立ったマイケルは、両手を合わせてじっとベリーを見つめている。
 「あれから何年経ったことだろう… 君は9歳の子供だった。
 それが今、君は偉大なエンターテイナーとして世界に君臨している。 お蔭で私まで脚光を浴びている。 ありがとう、君は素晴らしいよ。」
 マイケルは はにかみながらも観客の歓声に相変わらずチラチラと手を振っていて、そんなマイケルにベリーはニカ~っと笑いながら、
 「ストップ! こりゃー俺の受けた賞だぜ!」
なんて言ったりして、マイケルも “おっと” って感じで両手を広げたあと腕組みして笑っている。


 ベリーは真面目な顔でマイケルを引き寄せ、 "Thank you" と言い、再び抱き合った。
 マイケルの両手をしっかり握りしめ、
 「私は今、君を信じている。」
 ベリーの左手とマイケルの右手は繋がれたまま向き合って、ベリーはさらにこう付け加えた。
 「これからもずっと信じ続けるよ。」
 マイケルは左手を顎に当て、 "Thank you" と言い、ベリーと抱き合って肩を叩き、感謝の気持ちでいっぱいのようだ。
 会場中もその光景に歓声を上げ マイケル・コールが響き、客席のママも感激してその様子を見つめながら手を叩いている。
 ベリーはその後もMOTOWNで活躍してくれた人たちへの感謝の言葉を述べ、マイケルと共にステージから下がっていった。

 ハイスクールの生徒たちによる合唱団がステージいっぱいに現れ、ディオンヌ・ワーウィックが歌い上げる。
 歌い終わったあと合唱団が左右に分かれ、再びマイケルの登場!
 合唱団の子供たちからも拍手を受け、会場の歓声にマイケルは
 「Thank you. I love you.」
と応え、会場の後ろの方の席のファンにも
 「ちゃんと見えてるよ!」
と言ったりして、声援に応え続けている。
 ちょっと真面目な顔でリズへの紹介へと話を進めていくものの、その間も続くマイケル・コールにニヤケちゃって頭をポリッと掻いたりするマイケル。 "I love you" なんて言いながらも、リズの紹介もしなくっちゃ! と話を続ける。


 「皆さん、エリザベス・テイラーを紹介しましょう。
 彼女は愛情深く、慈悲深く、誠実な人です。 長いキャリアの中で沢山のファンを魅きつけてきました。
 エリザベスは9歳の時からそのキャリアを積んできました。 その頃から独自のスタイルでアメリカ中のファンを魅了してきたのです。 20世紀の称えられる女性であり続けたのです。
 友人なので知っていますが、彼女は半世紀を捧げているエイズ撲滅キャンペーンの仕事に対し、何の見返りも求めていません。 そして今夜ここに来ているのも賞を受け取るためだけではありません。 このような場に出ることで、1人でも多くの人にエイズについてと '86年に彼女が創設したエイズ基金への理解と協力について語るためです。 このエイズという病気について彼女ほど真剣な人はいません。
 彼女を知るにつれ、世界中に拡がっていく小さな運動のひとつひとつが、彼女に与えられるトロフィーであると解ってきました。 世界中から寄せられる沢山の問題に対する返答,そして彼女と共にいる患者たちの感謝の声が、トロフィーなのです。
 最近の僕の試練の時も、彼女はいつも僕の味方で支え励ましてくれました。」
 観客は、“ウォー!そうだそうだー!” みたいな歓声を送っている。
 マイケルの言葉は続く…
 「エリザベスは、真実を知り、自分自身の知識を信じ、真実の側に立っています。 彼女はいつも真実を知り、噂に惑わされたりしません。 エリザベスを愛しています。
 僕たちはそれだけではなく、その素晴らしい人柄に対してもこの賞を贈ります。
 世界はより良い場所です。 何故なら… あなたがいるから…。
 彼女の人類に対する深い愛情に対して…ジャクソン・ファミリー・オナーズを贈ります。」

 ステージ中央から静かに登場するリズに マイケルは手を差し伸べ、お互い優しく頬にキスを交わし、マイケルがリズをエスコートしてスピーチ台へと連れていく。
 会場中がマイケルの時のようにスタンディング・オベーションでリズを迎え、マイケルはスピーチ台の横に立ってリズを見つめている。 リズは体調も悪く、手術前にもかかわらず この場に立ってくれたのだった。


 「どうもありがとう。 ジャクソン・ファミリー・オナーズを戴き、とても驚いています。
 そして私の友人マイケル、ありがとう。 彼は優しく寛大で、世界中を廻り沢山の人たちを興奮の中に引き入れています。」
 マイケルは はにかみながら嬉しそうに立っている。
 「マイケルは、年齢を問わず皆に認められる才能あふれた人です。
 マイケル… 私たちは、“何も知らずにあなたを苦しめた”人たちよりもずっとあなたの事を解っています。 私たちはあなたと一緒に苦しんできたのですから…。」
 観客はリズの一言一言に同意するかのように歓声を上げ、マイケルはリズに投げキッスを送って腕組みして感謝している。
 「あなたの受けた妨害も知っているけど、あなたが潔白だという事も解っているわ。 あなたは輝けるスターです。 裏切りなどありません。 …タブロイド・メディアはもう沢山!!」
 会場中がタブロイドに対してブーイングを飛ばし、リズの言葉に拍手喝采!
 マイケルも両手の親指を下に向け “最低!”のサインをしている。 観客も親指を下に向け、“最悪!”のサイン。 またマイケルが親指をグッと下に向け “最低だよ!”のサイン。
 リズは無表情のまま、もっと強く
 「タブロイドTVも、もう沢山よ!!」
 会場中がタブロイドへのブーイングとリズの力強さへの歓声で渦巻いている。 客席の両親もリズのコメントに拍手を送っている。
 そしてリズは淡々と続ける。
 「皆さん方だけがそんなものに耳を貸さず、私たちの味方です。 皆さん方だけが何を成すべきか解っているのです。 皆さん方は (TVやタブロイドの)売れ行きなど気にしなくても良いのです。
 …マイケル… 私たちは今回のことで、あなたが子供たちへの気持ちを変えることがないという事も解っているわ。 あなたの中には美と真実があるもの。
 あなたは世界でいちばん光輝けるスターです。 落ち込む事などないのよ。 あなたから何も取り上げることなど出来ないわ。 あなたが "KING OF POP" であることに何の変わりもないんですもの。
 あなたが大好きよ、マイケル。」
 再びスタンディング・オベーションとなり、マイケル・コールの嵐! “マイコー!マイコー!”。
 リズのコメント中も “マイコー!歌ってぇー”コールが起きていたけれど、もう我慢の限界!とばかりに足をガンガン踏み鳴らし、“歌ってぇー!”という意味のブーイングが爆発! 誰にも止められない状態!
 マイケルは、ファンの声を聞いているかのようにジーッと止まったまま立っている。 それからウロウロ,ヨタヨタと動いていて、リズもマイケルに近寄って何か訊いているみたい?! その様子を見て、ファンは “マイケル歌ってくれるかも!”という期待で騒ぎは収まらない。
 マイケルは額に手を当て、“フゥ… 困ったなぁ…”のポーズ。
 それを察してか、リズはファンを鎮めるように
 「みんながマイケルのパフォーマンスを観たいのは解るけど、今回は諦めてね…。」
 マイケルは指を組んで引っくり返してみたり、ひたすらウロウロ。
 ブーイングに、リズが 「まぁ…イヤな音ねぇ」 と言い、会場に笑いが戻ってやっと落ち着き、一件落着。
 「とにかくどうもありがとう。さようなら」
とリズが締め、マイケルは両手でリズを支えるようにエスコートし、合唱団の奥へと引き下がって行った。
 スクリーンには、マイケルがベリーとリズにトロフィーを渡す場面が映し出される。



 ラストは、全員がステージに出てきて "If You Only Believe" を歌う。
 マイケルはステージ中央にいて、曲が始まる前はマイケルが一生懸命 甥っ子&姪っ子を整列させ、世話を焼いている。 マイケルは子供たちの後ろに立ち、曲が始まった。


 途中までマイケルがマイクを持っているなんて思えなかったのに、いきなりマイクをスッと出し、2フレーズくらい歌ってくれたんだけど、すごくすごくすごーく優しい声で… でもまたマイクを下にさげ、あとはマイクなしで口ずさんでいた。
 そして曲も終わる頃、マイケルはステージの前に出てきて
 「We love you!」。
 曲が終わり、ファミリー達はステージを去りかけているというのに、マイケルはまだ観客に向かっている。 元気よく "We love you" の言葉を残し、ステージから立ち去ったマイケル。

 それにしても… リズはマイケルからエイズ撲滅運動の功労者として紹介されたにもかかわらず、ひたすらマイケルを支援し、ファンの誰もが声を挙げて叫びたかった事を力説してくれた…。 この歓声がある限り、マイケルはまたステージに戻ってきてくれるだろう。
 このショーが終わったのは、午後10:30を回った頃だった。
 いったい、このショーの主旨は何だったのだろう?! と思えるくらい、マイケルが支援の歓声に包まれた一夜だった。

・・・ END ・・・

UPDATE - '08.05.10