その不思議なホリデイの間、2人組の片割れはふざけ回り、2人の子供のように遊んだ。
マイケルは32歳で、マコーレーよりも20歳年上なのにも関わらず。
「僕たち、同い年だよ!」
と、マイケルはバミューダで レポーターに息を弾ませながら言った。
「人生で最良の時だ。 この世でマコーレーが一番好きだ。 永遠の友情を誓ったんだよ!」
と、眩しいほどの笑顔で付け加えた。
このホリデイの費用は全てマイケルが負担していると、彼と親しい情報提供者が洩らした。 このスーパースターにとって、それだけ価値のあることなのだ。 彼は子供たちの仲間になることを切望していたのだから。
彼の姉、ラトーヤ・ジャクソンはこう言っていた。
「もし大人と話をしなくていいって事になれば、弟は完璧にハッピーになれると思うわ。
彼は、気持ちの上では1人の大きな子供なの。 実在するピーターパンね!」
今ではそれ以上にマイケルは、子供の友人を求めている。 だからこそ彼はマコーレーと彼の両親をバミューダ - フロリダ旅行に招待したのだ、と側近は言う。
飛行機の案内係のミッシェル・ワーゴナーは、バミューダの遊園地で不思議な2人を見たと本誌に語ってくれた。
「まったく妙な取り合わせでした。 1人は目の大きなブロンドの子供。 もう1人は彼より22歳年上のスーパースター。 “彼らに共通することはあるのかしら?”って考えちゃいましたよ」。
「実際、マイケル・ジャクソンは成長しない子供だし、彼はマコーレーという完全な友人を手に入れたんでしょうね。 彼のマコーレーへの愛情は、誰の目にも明らかでした」。
本誌は、マイケル,マコーレー,彼の両親を追い、バミューダ滞在の夢の4日間を密着取材した。
- 2人は 1泊1,000ドルの最高級のマイケルのスイートで、何時間も山のようなオモチャとゲームで遊んだ。
- 水の詰まった風船爆弾で、一般旅行者たちは爆撃された。
- 暗くなってからはランボー・ゲーム。 安全なレーザー銃で攻撃されたファン達はびっくりした。
- スキューバ・ダイビングに行き、ミュージカルには2回行った。
マイケルと子役スターの関係は、過去の他の子供たちとの関係と同様のものである。
しかし今回は “より熱心だ”と、情報提供者は言う。
「彼はマコーレーに夢中だ。 彼はいつでもマコーレーにそばにいて欲しいんだ。
彼らは、バミューダにいる間ずっと一緒だった。 変な具合だったよ。 マイケルは、マコーレーが右隣に座らないと食事をしないんだ」。
「ある日、マコーレーが両親の部屋でシャワーを浴びている時、マイケルはベジタリアン・フードのルームサービスを注文したんだ。
で、それがマイケルの部屋に運ばれてきて、世話係の1人が “冷める前にお召し上がり下さい” って言った。 でも彼は、マコーレーが来るまで食べようとしなかったんだ」。
「ホテルを出る予定の日に、マイケルはこう言ったよ。 “マコーレーは何処?”。 彼が一緒じゃなければ下りて行かないんだ」。
2人のスターとマコーレーの両親,それに3人の世話係の一行は、('91年)6月19日 水曜日にバミューダに着き、ハミルトンズ・プリンセス・ホテルにチェックインした。
「マイケルは最上階(ペントハウス)の部屋を取りました」
と、ホテルの従業員の情報提供者は言う。
「マコーレーと両親は6階の部屋を。 そこはペントハウスのすぐ下の部屋です。 でもマコーレーは、母親がベッドへ連れて行く時以外、ずっとマイケルの部屋にいました」。
マイケルは山のようなオモチャとビデオを持って来ていて、次の日の朝、世話係がそれらをペントハウスに運んだ。
「オモチャでエレベーターが一杯になったんです!」
と、ミッシェル・ワーゴナー(37歳・2児の母・USエアーの従業員)は言う。
スーパースターとりんごのほっぺの親友は、スイートでいつまでも遊んでいた、と情報提供者は言う。
「殆んどの時間、笑い合い、冗談を言い合っていましたよ。
いつだったか誰かが、部屋のドアをノックしたんです。 2人とも走ってカーテンの後ろに隠れ、ドアを開けると飛び出してきて水鉄砲で撃つんです。 マコーレーの身内やマイケルのスタッフ,ホテルの重役たちがびしょ濡れになろうが、お構いなしなんですよ」。
「マイケルとマコーレーは、はしゃぎながら笑い転げていました。 マコーレーが水鉄砲を誰かに命中させると、マイケルは “大当り!”って叫んでいました」。
6月21日 金曜日、2人は風船に水を詰め、7階のバルコニーから下の通路に落とし始めた。 旅行者たちはずぶ濡れである。
「彼らは20個以上の “風船爆弾” を投げました。 ヒステリックに笑ってましたよ」。
その爆撃を見ていたミッシェル・ワーゴナーは言う。
「マイケルは、 “Desert storm! Desert storm! (砂漠の嵐)” と叫び続けていました」。
カルキン君が手にしている物が、悪名高き 『風船爆弾』 だ!!
夕方、いたずらっ子のマイケルとマコーレーがレーザー銃で旅行者を攻撃したと語るのは、新婚旅行で夫アレンとバミューダを訪れていたシャロン・テート。
「私たち、プールのそばを歩いていたんです。 そうしたら突然、赤い光線で胸を撃たれたの」
と、シャロン(27歳・ノースカロライナのシャーロット在住)は語った。
「私たちが見上げると… 本当にびっくりしました。 マイケル・ジャクソンとマコーレーがバルコニーに居たんですから。 彼らが私たちを撃ったんです。 すごい事だわ。 1億ドルのスーパースターのマイケル・ジャクソンがそこに居て、10歳の子供と一緒に子供の遊びをしているのよ。 まるで同い年同士のように!」。
シャロンの夫、アレンは本誌にこう語っている。
「マコーレーは私たちに、大きな声でこう言いました。
“僕はスーパーマンだ! 困ったことがあれば僕を呼びなさい!”」。
7階・ペントハウスのバルコニー
その後、マイケルはマコーレーと彼の両親のためだけに、プリンセス・ホテルでプレイベートなミュージカルを手配したと情報提供者は言う。
「ショウの間中 マイケルはマコーレーにウィンクし続け、 “素晴らしいよ。君といられて最高だよ!” と言い続けていました」。 【※編集より : “ウィンクし続け”って、そんなに得意でしたっけね?(苦笑)】
結局ショウに一番夢中になっているのはマイケル (と前席のおっちゃん)
ショウの後、マイケルは小さな親友に 有名な 『ムーンウォーク』 を教えようとしたが、マコーレーは ヨロけてばかりいたという。
「マイケルは大笑いして、彼にこう言ってたよ。
“すぐにダンスのコツが解るようになるよ。だって君は、僕の次のビデオに出るんだからね”」。
次の日の土曜日、2人はスキューバ・ダイビングに行き、その夜は2回目のミュージカルを楽しんだ。
6月23日 日曜日、スター達はもっと楽しもうとディズニー・ワールドへと出発した。
バミューダを離れる前に、マイケルは親友をそばに置き、このホリデイが自分にとって どれほどの価値があったかをマコーレーに言っていたそうだ。
「マイケルは言いました。
“君に知ってほしいんだ。このホリデイを僕は永遠に忘れないって事を。 僕は心のビデオを持っていて、僕たちが一緒に過ごした全ての瞬間を撮ってあるんだ。それは絶対に消えることがないんだよ!”」。
マイケルがこのキュートなスターに夢中になったのは、マコーレーの出演する 『ホーム・アローン』 を最初に観た時だ。 その映画は昨年('90年)一番のヒット作で、27億5千万ドルの売り上げがあった。
「マイケルは何度も何度も映画を観ました。 そしてマコーレーと両親に、ぜひ会いたいと連絡したんです。 マコーレーは大喜びでした。彼はずっとマイケルの大ファンだったからです」。
週末にマコーレーは、マイケルのカリフォルニアの牧場にやって来た。 その時から2人は大の親友になったのだと情報提供者は言う。
過去、マイケルには何人かの親友がいた。
小さな 『ウェブスター』 のエマニュエル・ルイス,ジョン・レノンの息子ショーン,マイケルのペプシCMのダンサーのアルフォンゾ・リベイロ, 『マイケル・ジャクソン・ダンス・コンテスト』優勝者のウェイド・ロブソン,その他 何人かの子役スター達…。
側近は言う。 マイケルが子供に心惹かれるのは、彼の子供時代の環境のせいなんだと。
彼は5歳で働き始めたので、子供時代の楽しみを知らないのだ。 それで彼は今、それを子供たちと共にいることで取り戻そうとしている。
ある子に、マイケルはこう言った。
「僕は、大人たちと一緒にいると まるで胃の中に氷が詰まっているような気分になるんだ。 僕には判るんだもの。彼らはみんな何かを狙っているんだ。
僕は、子供たちといる時だけ本当に幸せなんだよ」。
・・・ END ・・・
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