葉山ホテル音羽ノ森
【 レストラン潮幸にて 】
≪参考≫ レストラン潮幸・その後

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「音羽ノ森」インタビュー
ちょっとだけ ホテル音羽ノ森'87

( VOL.60 / Jan 1994 )

「AS-1ガンバルぞ!」と、八景島シーパラダイスへ出かけて行ったまでは良かったんだけど
現地に着いたら、その日に限って「休館日」‥‥。 ガーン;
「せっかくここまで来たんだから、このまますごすごと帰宅するなんて、できないョー」と思い、
ちょっと足を延ばし、新逗子の『音羽ノ森』へ行く事に‥‥。
そういえば!!
'87年にマイケルがホテル音羽ノ森のレストランへ行った時の写真が店に飾ってあったっけ!!
それって今でもあるのかなぁ?! なんて期待をし、足を延ばして新逗子まで行ったのでした。
当時の従業員さんがたった1人だけ残っていたお蔭で今回のお話を聞かせて戴けたのです。
AS-1ボツりから思いがけず拾い物したって感じです。何でもやってみるもんだわ♪


<当時のプレート>

 '87年10月15日、来日中のマイケルは日産工場を見学した後、夕食をとる為に『ホテル音羽ノ森』のレストランに立ち寄りました。
 当時の宿泊先は都内のキャピトル東急ホテルで、マイケル来日中の専属コックさんは『ホテル音羽ノ森』の関係会社『音羽亭』の三條さん達です。(会誌でもこれまでインタビューシリーズで登場して戴いてますが)


 『音羽ノ森』へ立ち寄ることが決まったのは前日の夜中で、しかも、元々マイケルの毎日の献立は何日分も先までスケジュールを組んでいた為、この日も本来キャピで出すはずだったメニューをそのまま『音羽ノ森』のレストランで作り、出したそうです。


★☆★ マイケル・スペシャル・メニュー ★☆★


 o 豆腐ステーキ
 o アボカドのムース
 o スイカ(水分を摂りたいという理由で)(種付きで実をくり抜いたもの)
 o かっぱ巻(キューリのみじん切りにゴマを和えた物を中身として巻いてある)
 o エビアン or ペリエ(ミネラルウォーター)


 日産工場での見学を終え、『音羽ノ森』へ到着したマイケルは、レストランに入った途端トイレへと駆け込んだそうです。(‥‥いつもの事ながらまずトイレ;)
 ホッと一息ついたところで夕食ってわけです。

 レストラン側はマイケル一行のため、特別にテーブルをセッティングし、その並べ替えたテーブルを囲んで座ったのは、マイケルとビル,通訳,日本人女性コーディネーターの4人。他のセキュリティーはマイケルの背後に立っていたそうです。


 料理は全品マイケルの前にいっぺんに並べられました。
 とにかくキャピでもマイケルは、自分の部屋に料理をいっぺんに運んでもらい、テーブルの上に並べて置いてもらうらしく、その並んだ物をちょこちょことアレコレ食べるって感じ。テーブルに並びきれないぐらい皿数がある時には、ベッドの上にまで並べちゃうんだそうです。
 エビアンやペリエなどのミネラルウォーターは、たとえ「これはエビアン水です」と言ってコップに入れて持って来てもダメらしく、“本人の目の前でバチッと開栓してからコップに注ぐ”ってやり方。

 いよいよ料理に手をつけ始めたマイケル!
 アボカドのムース用に置いてあったトマトドレッシングを、なっ!なんと カッパ巻にでろ~んとかけちゃった!
 それを手で摘まんで、口へ運ぶマイケル; ‥‥食べちまいました‥‥。
 おいしかったのかしらぁ?!(誰か教えてやれって気もしますが‥‥)
 カッパ巻を手で食べたって点は合格かも。

 とにかく、食事中のマイケルは ず――っとビルとしゃべりっ放しで、ホントに、ず――っとしゃべりまくってたそうです。
 真向かいに座ったビルへの試練(?)は、こんなもんじゃ済まない!
 ビルへ出されたメニューは、サーロインステーキとベイクドポテト。(こっちの方がおいしそう?!)
 ビルがステーキに塩を少々振りかけ、味つけを自分の好みにしたのを見計らった直後に、もうマイケルのイタズラ心がウズウズ!
 塩のビンをさっと手にしたマイケルは、そのステーキにドバ――ッと塩をかけまくり "塩攻撃"に出たのでした。
 ビルは、もちろん「ウォ――やめてくれー!」って感じなのに、マイケルのイタズラはそんなもんじゃあ収まらない!
 次にコショウのビンまで持って「コショウもかけちゃうぞー!」って調子でビルをからかっちゃう! でも、コショウはさすがにかけるフリだけだけど‥‥。
 「おいおい、もうやめてくれよォ~」ってビルを見て、遊んでいたマイケルです。

 レストランのサービスの一環として、日頃お客様からの要請があれば『弦楽四重奏を生演奏』するという事をしているそうですが、この日も、そのサービスをマイケルの為にレストラン側で気を利かせ用意したそうです。
 一般の人はほとんどがBGMにしながら食事をし、生演奏に重きを置いているというより、むしろムードつくりとして食事を楽しんでいるらしいのですが、マイケルはこのサービスの方が楽しかったらしく、演奏に対し1曲終わるたびにパチパチと拍手をしていたんだそうです。
 曲目は、主にモーツァルト。ピアノでマイケルの曲も弾いてあげたとか。


 さて。
 マイケルがこのレストランに来るという情報をどこかで聞きつけたのが、浅野ゆう子さん。
 当時、新聞などに「浅野ゆう子がマイケルと面談」なんて出たけれど、実は、ほとんど浅野ゆう子さんの押しかけ状態だったらしく、レストラン側にTELが入り「どーしても!どーしても会いたい!」って頼み込まれ、レストラン側での判断は出来ないので「マイケルの側近へ申し出て下さい」と言ったそうです。
 まぁ何とか取り次ぎ、ご対面を果たした浅野ゆう子さん! 手にはしっかりご自分の写真集を持参してたっていうあたりが何とも言えませんが‥‥;
 しかも、それをちゃっかりマイケルへ渡しちゃったそうです。


 2~3時間かけ、ゆったりと夕食を楽しんだマイケルは、この後またバンに乗って都内のホテルへと帰って行きました。


現在会誌発行時)も マイケル来店時の写真が飾ってあり、マイケルが座った椅子にも記念として
背の部分にマイケルのサインを金プレートにした 『マイケルジャクソン様御席』 が付けてあります









≪いずれも'90年7月2日当時の店内≫


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≪参考≫
レストラン潮幸・その後

 2009年7月、レストラン潮幸は多数寄せられたファン達からの問い合わせやリクエストに応え、追悼メニュー 『MICHAEL JACKSON COURSE』(税込10,500円/要予約・3日前までの予約でランチタイムも可) の提供を開始。
 これは、マイケルが来店した際のメニュー内容をを現代風にアレンジしたものだそう。
 当初は同年9月末までの期間限定の予定だったが好評を受け、その後も引き続き特別予約メニューに。


= MICHAEL JACKSON COURSE =
(各2行目の < >内は、当初の期間限定バージョン)

o アミューズ

o 前菜1品目

o 前菜2品目
o 前菜3品目

o メイン
o デザート

: 海藻のマリネ,レンコンのプレッセ,キャロットラペ,モロッコインゲンのフリット
  <海藻のマリネ,トウモロコシのガレット,キャロットラペ,インゲンのフリット>
: 鎌倉野菜のグリエ /野菜のジュのソースで
  <ナスとトマトのミルフィーユ仕立て>
: 玄米とカボチャのリゾット
: 白菜と地野菜ファルシー
  <三浦野菜の冬瓜ファルシー>
: ゴマと豆腐のステーキ /きのこのベニエ添え ソイソース
: 豆乳の淡雪羹とシャーベット /メロンのスープ仕立て メイプルシロップのわらび餅添え
  <メロンとメイプルシロップのソルベ>


2010年10月2日現在のメニュー画像
(※軽微な変更をすることもあるので画像はあくまで参考です)


 別メニューで、ドリンク 『BEAT IT』(1,100円) も有。
 マイケルが毎朝飲んでいたと言われているビーツ(外観が赤カブに似た野菜)のドリンクを現代風にアレンジしたもの。
 オリジナルは、ビーツ&ニンジン&セロリだが、青臭いのでリンコで甘味を足したそう。
 筆者が飲んでみた感じでは、最初は色の印象に反し水っぽい薄甘さ・後半は慣れてきて赤カブに近い後味。 セロリ臭はありませんでした。
 量は、100cc前後ほど。


 また、来店時の思い出の品物が展示されています。





= 追 記 =

現在は、公式に特別予約メニューとして掲げていません。
レストラン 『潮幸』 へお問い合わせ下さい。
(注: 10歳未満入店不可)

・・・ END ・・・

UPDATE - last '16.06.01 / 1st '06.12.7