【 ザ・ジャクソンズ インタビュー '89 】
‥‥ Tito & Jackie ‥‥
( VOL.14 / Oct 1989 )
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―― … インタビュアー Ti … Tito(次兄) Ja … Jackie(長兄)
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ティト、あなたの趣味はバスケットに野球ですね。
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Ti
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そのとおりだよ。
あと、食べるのが趣味だな。俺はジャンクフードにはちょっとうるさいんだ。
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あら、マイケルがそんな物は食べちゃいけないって言うのでは?
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Ti
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いいや、あいつだって時々食べてるよ。
子供ってそういう物が好きだからね、だから彼も子供たちに混じってワイワイやりながら食べてるよ。
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ジャッキー、あなたの好きな物は野球にコカコーラに写真で、あとステレオのスピーカーを集めるのが趣味ですよね。
好きな色は、グリーンと茶色がかったベージュ。 そうでしょう?
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Ja
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(びっくりして)そうだよ。よく知ってるねぇ。 …そうか、前にインタビューで言ったっけ。
でも色の趣味は変わったよ。以前はよくグリーン系の服を着たけど、今は全然だ。
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2人とも、マイケルと一緒の大邸宅(エンシノの実家)に住んでいるのですか?
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Ti
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いや、あそこから2ブロック離れた所に住んでいる。ジャッキーは1マイルほど離れた所。
俺たちはみんな同じ地区に住んでいるんだ。
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――
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マイケルだけ1人で有名になって、嫌じゃなかった?
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Ti
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とんでもない! 嬉しいことだよ。
ジャクソン家のやった事だぜ。家族全員の業績だと思っているよ。
誰かがヒットを出した時には、いつだって皆の応援があったんだ。1人だけの力じゃ何も出来ないよ。 あなただって皿を洗う時には水が要るし、洗剤だって要るだろう?
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どうして今回のアルバムでは、マイケルはジャクソンズのメンバーから外れてしまったのですか?
(マイケルはアルバムトラックにほんの少し参加しているだけ)
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Ti
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その理由は主に、マイケルの長期間のツアーの為・彼が超多忙だったことにある。
それに、俺たちで仕事して、世間に俺たちも最高なんだという事をそろそろ知って欲しかったんだ。俺もレコード売り上げ枚数の世界記録を俺たち兄弟で塗り替えたいって思ってたしね。
マイケルだっていつも言ってる。
「僕の記録を誰かが破るのなら、兄弟の誰かだといいな」 ってね。
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マイケルのことを、変人だとか狂人だとか書いてある記事を読んで、どう思いますか?
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Ti
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彼の言ったことをわざと誤って解釈するから、彼はインタビューに応じないんだよ。
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Ja
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ちょっとでも彼が何かを話せば、途端にそれはデカいミミズの缶詰を開けたことと同じになってしまうんだ。
たった1回酸素タンクに入ってみただけなのに、皆は彼が毎日そこで寝ていると思い込むんだ。 マイケルはタンクの中で寝てなんかいないよ。
彼は動物が好きだ。それは生命そのものを愛しているからなんだ。
ある人は車が好き。 また、ある人はゴルフが好き。 そしてマイケルは動物を集めるのが好き。マイケルは芸術品も好き。 それだけの事さ。
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バブルスとは気が合いますか?
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Ti
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彼はなかなかイイ奴だよ。
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Ja
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ほんとイイ奴さ。ものすごい奴だよ。
あなたが彼と会ったとするね。 会った途端にあいつ、あなたをひっぱたいて、ダダッと逃げ出すだろうね。 それはあなたと鬼ごっこをしたいからなんだ。
全くあいつは妙なチンパンジーだよ。頭も良いしね。
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――
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お2人はペットを飼っているのですか?
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Ja
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僕は飼ってないけど、ティトは何匹かサルを飼っている。
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Ti
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小さなサルが1匹だよ。 “レディ・J”って名前なんだ。 ジャクソン家の女性に似てるんでね。
あと、犬と猫も飼っている。
以前、飼っていた猫みんなに子供が産まれてものすごい数になってしまった事があったよ。まるでネズミだね。
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'83年初めごろ、マイケルのラマ・ルーイを引くジャッキー兄
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あなた達の妹のジャネットが、 「ティトは “トリビアル” が得意だ」 とスマッシュ・ヒッツ誌のインタビューで語っていました。
あなたとお母さんとで、いつもジャネットとマイケルを負かしているんですって?
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Ti
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“スクラブル” だよ。 俺たち、よく “スクラブル” をやるんだ。 母がその種のゲームを好きなんだよ。
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で、マイケルとジャネットをいつもやっつけるの?
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Ti
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うん。 (ニヤニヤして)ちょろいもんさ。
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Ja
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僕は “トリビアル” が好きだな。 皆であれをやると、僕がうまいんだ。
絵を描いて、そこから答えを見つけるやつだよ。
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――
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ええと… それって “ピクショナリー” の事では?
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Ja
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ああそうだ! そうだったよ!
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マイケルもそのゲームをやるの?
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Ja
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たまにね。 マイケルは腕のいい画家だよ。
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――
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マイケルとはよく会うのですか?
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Ti
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この2年ほど会ってないよ。彼にツアーがあったからね。でもツアーが終われば最低でも週に2,3回は会うと思うよ。
時々だけど、みんなしてレコード店まで行ったり、でなきゃペットショップへ行って珍しい外国の動物を買ったりするんだ。 なんだかバカみたいだなぁ。
あと、近所をドライブしたりね。楽しく過ごしているよ。
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世間の人は、マイケルが本当はどんな人かを知らないのです。 彼は “マトモ”なんですか?
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Ti
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まったくもってね。
でも時々、こいつ変なんじゃないかって思う時がある。だって少し度を超してるんだ。
マイケルはディズニーランドに行くのが大好きなんだけど、人込みを歩き回ったり、知らない人の隣に座って乗物に乗ったりっていう事をしたがるんだ。
そんな事、出来るわけが無いのに。
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そういった事が出来ないということで、マイケルは今までの人生を後悔していると思いますか?
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Ti
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マイケルはショービジネスを愛してると思うね。もうそれは彼の生活・彼の人生の一部になっているんだよ。やめるなんて事は考えられないね。
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